おひるね日記

2001年の7月に通販生活のリーガル・ホームベーカリー/横型1.5斤を購入しましたが、2008年5月にエムケーHBH917/横型1.5斤に買い換えました。 2013年3月、エムケーHBK150に買い換えました。2019年9月、エムケーHBK152W に買い換えました。2024年3月、パナソニックのSD-MT4に買い換えました。

電王戦タッグマッチ

8月31日は、「電王戦タッグマッチ」のニコニコ生放送があった。
また、土曜日が一日つぶれる~。(笑)
春の「第二回電王戦」のときと違うのは、
ニコニコの一般アカウント(無料)を先月だったかにやっと取ったので、
快適に大画面で見られるのか、それとも追い出されて小さい画面のままか。

朝の9時の開場と同時に、二窓(^^;)開いて、どっちの画面も確保。
ナント、アリーナ席の300番台という、ものすごくよい席だったので、
これはプレミアム会員にすぐに追い出されるわ…と思ったのに、
最後まで追い出されずに快適に見れました♪
(ニコニコのトップページの小さい画面を開いておく必要なかった)

タッグマッチというのは、春の第二回電王戦で、
それぞれ対戦したプロ棋士とコンピュータが仲直り(^^;)して、
タッグを組んで戦うというイベントです。

まず、棋士5人がクジを引いて、一番のクジを引いた人から順に、
トーナメント表の好きな位置を選びました。
5チームなので、決勝までに3局指すチームと2局でいいチームがあるのです。
4番クジの佐藤四段が、3局指すけどすべて先手のところを選び、
5番クジの阿部四段が3局指すのに初戦は後手番という最も不利なところへ。
初戦が、佐藤四段+ポナンザ 対 阿部四段+習甦 でした。
今回は自分のチームのソフトが形勢判断の評価値をそれぞれ出すので、
双方、優勢とか双方劣勢になることもありうるのですが、
中盤から習甦に頼っていた阿部チームが優勢。
佐藤四段は、事前にブログで、
他人の力を借りて勝ったとしても嬉しくない、と書いていて、
イベント自体に賛同してない印象もあったし、
ポナンザの解発者とも仲がよくなさそうなので、
(電王戦でソフトの事前貸し出しが一切なく、
「最初にコンピュータに負けたプロ棋士」になった)
ポナンザは強いソフトだけど、ソフトには頼りたくないのでは、
(よって、勝てない^^;)という予想が大半だった。
ところが始まってみると、そこはプロ棋士
ちゃんと開発者の人に指示しながら、候補手を選んで指し続け逆転!
評価値500くらい差がついてたのをひっくり返しての勝利でした。
感想戦大盤解説の前で行われて、
阿部四段は、ソフトに頼り過ぎた、と苦笑いしていました。
阿部四段は18歳だし、ソフトに唯一勝った棋士ということで、
ソフトを使いこなすのもうまいのでは、と思われてたんだけど。
(今回は練習してないと言ってたので、イベントとして割り切ってた様子)

二戦目は、本命・三浦九段+GPS 対 船江五段+ツツカナ の対戦。
準決勝だけど、事実上の決勝戦かとコメントに書かれていた。
GPSは今回は1台だけで、開発者のみなさんは来れなくて、
操作は将棋連盟職員。その代わり、当日朝、アップされたという、
GPSの最新バージョンだったそうだ。
三浦九段も、PVで、GPSも1台ならわたしのほうが強いと、
言っていたので、ソフトには頼らずに自分で指すのかな~と思っていた。
船江チームが優勢だったのを、三浦チームが逆転しての勝利。
大盤解説が、初戦に負けた阿部四段で、
横歩取りは難しくてわからない」の連発。
塚田九段が途中でヘルプに入ってくれたけど、
「解説初めてじゃないよね?」
「符号はなるべく言わない!(対局者に聞こえる)」と、
解説教室になったいた。^^
二人の感想戦での発言がおもしろかった。
船江「一度、ソフトに頼り出すと抜け出せなくなる」
三浦「こんな手、自分で思いつくわけがない」
(GPSの考えて三浦九段が指した手について)
船江「こんな手は、人間は指さない。こんな手を思いつく人間は頭がおかしい」
お客さん(?)から、解説の阿部四段が指摘していたと聞かされて、
船江「それは、阿部先生、失礼しました」
三浦「コンピュータと指し過ぎたんじゃないの」

3戦目は、もう一つの準決勝、佐藤四段+ポナンザ 対 塚田九段+プエラα の対戦。
これは、佐藤四段チームの圧勝。
途中、森内名人と谷川会長の解説なんて、豪華な時間もありました♪
感想戦では開口一番、塚田九段が「戦型を間違えました」とのことです。
佐藤四段によると、コンピュータ戦では特に、
横歩取りは、先手有利なんだとか。
(三浦九段は後手で勝ったけど)

そしてそして、いよいよ決勝戦!
本命・三浦九段+GPS 対 大穴・佐藤四段+ポナンザ の対戦です。
ちなみに、プロ棋士同士は、今まで対局はありません。
四段が九段と対局するには、よほど勝ち進まないとね。
大方の予想通り、三浦九段チームが優勢のまま進む…。
でも、-200とかで-500以上にはならないように、
何とかくらいついているみたいで、
解説の森内名人も何とか先手の佐藤チームがよくなる手を考えようとして、
お客さんたちも、ニコ生ユーザーも、何となく佐藤四段頑張れムードに。
ここまで二局とも相手より持ち時間を残していた佐藤四段が、
先に時間を使い切ってしまいました。
ただし、準決勝までは時間切れ=負けのルール
(そのため阿部四段は終盤ノータイム指し連発で、
読み上げの藤田女流が追いつかなくなった^^;)だったけど、
決勝戦のみ、時間が切れたら一手30秒以内になります。
秒読みに入った途端、佐藤四段が、ソフトの読みにない手を指す。
秒読みに追われたのかなあと思っていたら、
そこから次第に評価値の差が縮まっていく…。(@_@)
それから佐藤四段がまたまた自分の手を指して遂に逆転~。
お客さんから歓声が上がりました。
三浦九段も秒読みに入り、遂にGPSを裏切り(笑)、
ソフトの読みにない手を指したら、
それは悪い手だったらしく、一気に大差に~。
佐藤慎一四段+ポナンザ の優勝となりました。
三浦九段「わたしとGPSが組んで逆転されるわけがないと
思っていた」
「最後、自分の手をいくつか指したでしょ?
あれがよかったね」と、
森内名人とともに、佐藤四段を褒めていました。
佐藤四段は「ソフトの言う通りに指し進めると負けとなってるので、
違う手を指してみたら、たまたま結果がよかった」と言っていました。
開発者の山本さんによると、
佐藤四段はポナンザの候補手を無視することが多く、
「俺はこの手を指すんだ」と何度か言われたそうです。
ソフトの考えた候補手を半信半疑で指すのではなく、
納得した場合だけ指すのがよいということでしょう。
佐藤四段は自分の考えた手が大丈夫かどうかをソフトに考えさせる、
という使い方をしていたそうです。
人間なら30分かかるところをソフトはすぐに考えてくれるので、
効率はよかったというようなことをおっしゃっていました。

最後のアンケートは「1 たいへんよかった」が95%超え~♪
本命の三浦九段+GPSチームが優勝していたら、
そこまで高かったかどうか。
「将棋のコンピュータに初めて負けたプロ棋士」である佐藤慎一四段が、
そのコンピュータソフトを使いこなして優勝した、というのが、
日本人好みの展開過ぎて感動しました。

大きなトロフィーは、ツイッターによると、
山本さんちにあるので、開発者にプレゼントしたのでしょう。

☆予言(笑)☆
今年度対象の「将棋ペンクラブ大賞」は、
佐藤慎一四段のブログだと思う!(外れた…orz)